研究部門概要
技術/経営、理論/実践、MOT/IM/ICオープンイノベーションによる「シンクタンク」
技術経営において、理論と実践を融合した実践教育を行うMOTと、金融工学をリードする理科大IMやICや、その組織を取り囲むネットワークも交流し、多様な理論ツールを試すことで、先進技術、知識情報を活用したプロダクトの開発、新サービスに関する実証研究、社会実装を目的とする。これは、いわば、令和新時代のシンクタンク「理大総研」ともいえよう。
技術経営において、理論と実践を融合した実践教育を行うMOTと、金融工学をリードする理科大IMやICや、その組織を取り囲むネットワークも交流し、多様な理論ツールを試すことで、先進技術、知識情報を活用したプロダクトの開発、新サービスに関する実証研究、社会実装を目的とする。これは、いわば、令和新時代のシンクタンク「理大総研」ともいえよう。
技術経営(MOT)においては、イノベーションに関連して、大企業からベンチャーまで、多くの理論的な研究や、ケーススタディが蓄積されている。そうした技術戦略やベンチャー投資などの成功失敗事例など、様々なノウハウが、暗黙知として、MOTや理科大IM、IC、更には、理科大のVB投資実績等など現場に眠っている。それらの一部はケーススタディとしては、論文やレポート等で明らかにされているが、表面的であり、形式知化、実践知化されず、関連付けされていない。それは、あくまで、専門家の知見によって、初めて有用になるが、そうしたノウハウは継承されず、理科大内にも、社会にも共有されてこなかった。他方、マクロ面では、統計データはもちろん、今後は更に、多くのビッグデータが蓄積されつつあるが、こうしたマクロデータは、形式知でありミクロでの、経営戦略判断やVB投資における目利きの背景となる暗黙知・実践知とリンクしていない。
これは、それぞれの分野で、専門領域が縦割り化しており、マクロとミクロの専門家、技術と金融の専門家、アカデミックとビジネスの交流が不十分であることも背景にあろう。今後、多くの文書やノウハウが、AIの発達によって、データ化、パターン化されつつある。また、本学データサイエンスセンターが創設され、知見を共有できる。そういったAIやフィンテック、ICT技術を活用して、MOT内やIM/IC内など、ミクロに蓄積されたノウハウを、共有化、データ化して、マクロな統計データとリンクさせ、融合させることが可能となる。